「起業したいけどお金がない…」
そんな悩みを抱える人は少なくありません。実際、自己資金ゼロで起業するのは簡単ではありませんが、資金調達の工夫次第で十分に可能です。
この記事では、自己資金がほとんどない状態でも現実的に起業できる資金調達方法を5つ紹介します。
最後には「ゼロから始めるための考え方」も解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事でわかること
自己資金がなくても利用できる資金調達の種類
創業初期におすすめの制度や方法
お金がなくても起業を実現するための考え方
1. 【定番】日本政策金融公庫の「新創業融資制度」
日本で最も利用されている創業融資制度が、**日本政策金融公庫の「新創業融資制度」**です。
この制度は、自己資金が少なくても利用可能で、金利も比較的低めに設定されています。
特徴
無担保・無保証で融資を受けられる
起業前でも申請できる
融資金額は最大で3,000万円程度
ポイント
審査では「事業計画書」が重視される
自己資金ゼロでも、創業動機や準備の具体性が評価される
💡ポイント
「少しでも自己資金を貯めた」「副業で実績を作った」など、誠実な努力を見せることが審査通過のカギです。
2. 【返済不要】創業補助金・助成金の活用
国や自治体が提供する補助金・助成金は、返済不要のありがたい資金調達方法です。
代表的な制度
創業・事業承継補助金(中小企業庁)
小規模事業者持続化補助金
地方自治体の独自補助金(例:東京都創業助成事業 など)
注意点
採択率がある(申請すれば必ずもらえるわけではない)
申請には事業計画書・経費見積り書などが必要
補助金の最新情報は「J-NET21」や各自治体のサイトでチェックできます
3. 【ネットを活用】クラウドファンディング
クラウドファンディングは、アイデアや商品を公開して共感を得ることで資金を集める仕組みです。
今では「自己資金ゼロで起業」したい人にとって、非常に現実的な手段の一つです。
主なプラットフォーム
CAMPFIRE(キャンプファイヤー)
Makuake(マクアケ)
Readyfor(レディーフォー)
メリット
返済不要(支援に対してリターンを設定する形式)
宣伝効果が大きく、顧客づくりにもつながる
💡クラウドファンディングは「資金調達+マーケティング」を同時にできるのが最大の魅力です。
4. 【身近な支援】家族・知人からの出資・借入
意外と見落とされがちですが、家族や知人からの出資・借入も有効な資金調達方法です。
メリット
審査が不要でスピードが早い
銀行融資に比べて柔軟に対応してもらえる
注意点
お金の貸し借りは「契約書」を交わすのがトラブル防止のコツ
出資してもらう場合は「持分割合」「責任範囲」を明確に
💡家族や友人に頼るのは悪いことではありません。ただし、信頼を守るためのルール設定は必須です。
5. 【実践的】副業からのスモールスタート
いきなり起業資金を集めるのではなく、副業から始めて小さくテストするのも賢い方法です。
具体例
SNSやネット販売を活用して月数万円の収益を作る
自分のスキルを活かして個人で仕事を受ける(例:ココナラ、クラウドワークスなど)
メリット
収益実績が融資や補助金申請時の信頼につながる
リスクを最小限に抑えながら事業を育てられる
💡「お金を集めてから起業する」よりも、「小さく始めて育てる」方が長期的には成功率が高いです。
まとめ:お金がないからこそ“準備力”が問われる
自己資金ゼロでも、融資・補助金・クラウドファンディング・身近な支援・副業スタートなど、現実的な方法はいくつもあります。
重要なのは、
「お金がない」ことを言い訳にせず、できることから動く姿勢。
今ある資源(スキル、人脈、時間)を最大限に活かしながら、信頼を積み重ねていくことが、結果的に資金を引き寄せる最短ルートです。
最後に
もしあなたが「自己資金がなくても本気で起業したい」と思っているなら、
まずは小さく行動を始めてみましょう。
資金は、信頼と行動の結果として後からついてくるものです。
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